アルミニウム~ハロ酢酸類

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■アルミニウム
■環境ホルモン
■テトラクロロエチレン
■トリクロロエチレン
■1.1.1-トリクロロエタン
■病原性微生物
■ハロ酢酸類

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●アルミニウム

1. どのような物質ですか?

アルミニウム アルミニウムは地球上に大量に存在する軽金属で今日、私たちの身の回りに、あらゆる形で存在し私たちの生活にはなくてはならないものです。

2. どのような理由で、水道水中に混入してくるのでしょうか?

もともとアルミニウムは土壌中に大量に存在している金属であり、水道水として使用する原水の浄化の過程で凝集剤(硫酸バンド:硫酸アルミニウムやポ リ塩化アルミニウム)として使用されている物質です。最近は酸性雨の影響で、土壌中で安定であったアルミニウムが水道水の原水中へ溶け出し、その濃度も近 年増加しつつあります。

3. 水道水にはどの程度溶け込んでいるのでしょうか?

水道水の原水となる河川では、16~1200mg/Lの間で存在していると報告されています。水道水中にも凝集沈殿剤としてアルミニウムが使用されおり、0.01~0.1mg/Lの範囲で溶解しています。

4. アルミニウムの人体への影響は?

アメリカ国立生命科学研究評議委員会の食品と栄養に関する研究の結果、成人病予防のための食事と健康の科学の中でもアルミは、アルツハイマー病とア ルミニウム濃度とは、正の相関を有していることが報告されています。さらにパーキンソン病の痴呆症にも影響を与えていることが報告されています。アルツハ イマー病の患者の海馬部位の神経性濃縮体に細胞内アルミニウムが高濃度に認められています。アルミニウムを猫の脳脊椎中に直接注入すると、神経性変性と核 内のアルミニウム濃度の増加に伴い進行性の脳病変が引き起こされた報告もあります。このように、アルツハイマー病、老人性痴呆症を引き起こす原因物質でも あり、痴呆行動や異食、言語障害や筋肉の痙攣、ひきつけやてんかんなどを引き起こす金属であることが、知られています。「アルミニウムの鍋、ヤカン、お弁 当箱、清涼飲料水のアルミ缶が痴呆症の原因になっている」とマスコミに取り上げられ話題になったのをご記憶の方も多いと思います。アルミニウムは、アルカ リ性の液体では非常によく溶けるため、アルカリイオン整水器で作られた水を使用するとアルミニウムが高濃度に溶解することがわかっています。

5. どうすれば取り除けますか?

大掛かりなイオン交換設備により除去は可能ですが、従来の浄水器では除去できない物質です。
※イオン化したアルミニウムの最小分子の大きさは約0.0005ミクロンです

6. 水道水質基準について

日本の水質基準………………..現在、基準値は設けられていません。
安全確保の為の快適水質項目値………0.2mg/L以下
WHO(世界保健機関)……0.2mg/L以下
アメリカ………………………..0.05mg/L以下
フランス………………………..0.05mg/L以下(最大許容濃度)

 

●環境ホルモン

1. 環境ホルモンは、どのような物質ですか?

環境ホルモン 全世界では、毎年1万種近い人工化学物質が開発されています。人類がこのような新しい人工化学物質を使 いだしたのは、人類が誕生した200万年間の中で現代までのわずか100年間で1,900万種の人工化学物質がつくられました。人類が誕生した頃からある 小麦やザクロなどに含まれるホルモン物質のエストロゲンに対しては、人類は長い年月の間で影響を受けない体になっていました。しかし、この100年間で作 られた1900万種といわれる人工化学物質に対しては、まだ人類は影響を受けない体にはなっていません。アメリカの環境ホルモン学会では、今までに作られ たこの人工化学物質に適応できる人類になるには、約2万年の年月がかかるだろうといわれています。このように生命が人工化学物質に対してどれぐらい影響す るかについては、今までの100年間程度のスパンでは影響を図り知ることはできないといわれています。近年、アメリカEPAが緊急対策として環境ホルモン の人体影響について7万5500種類の人工化学物質についてスクリーニングテストした結果、環境ホルモン物質は、1種類の化学物質だけで生体への影響を見 ることは現実的でなく化学物質同士が相互に混入した場合の生体影響の方が大きいことが判明しています。環境ホルモンとしては、ビスフェノールAやフタル酸 エステルなど影響が確実視されている97項目とその同族体や異性体を含めると543項目が挙げられています。

2. なぜ水道水中に環境ホルモンが混入してくるのでしょうか?

人類が現在までに作り出した人工化学物質は1,900万種といわれていますが、このような化学物質を製造する化学工場の廃水やそれらを使用した食品 や飲料水、農薬や洗剤などを処理する下水処理場の廃水、し尿処理場、ゴミ処理場、畜産や農業に使用される人工化学物質が水道原水に混入し、浄水場で浄化で きないものが飲料水に混入します。

3. 水道水中にどれくらいの濃度で混入しているのですか?

毎年増えつづけるすべての人工化学物質に対応する飲料水基準を作るのは実際には不可能です。環境ホルモン物質は一つ一つの濃度で基準を決めるのでは なく、その総量の値で決めなければならないのではという提案がアメリカからでています。環境ホルモン物質は、高濃度の時には生体に影響せず、微量な低濃度 の時に生体ホルモンと間違って体内に取り込み遺伝子異常や奇形を引き起こすことがわかっています。水道水中での調査では、アメリカで報告のあった内分泌異 常を引き起こす濃度と同程度のフタル酸エステルで0.0002mg/L程度のフタル酸エステルなどの環境ホルモン物質が検出されています。

4. 環境ホルモンの人体への影響は?

特に問題になっている点は、生殖や発育への深刻な影響です。生物の種類によって表れる障害は異なりますが、雌では性成熟の遅れ、生殖可能齢の短縮、妊娠維持困難や流産などが見出され、雄では精巣萎縮、精子減少、精子の奇形、性行動の異常等が報告されています。
具体例では、アメリカのアポプカ湖ではワニの雄の生殖器が小さくなり子ワニの数が減少していることが農薬DDTとその誘導体が原因であることがわかりま した。イギリスのある川では魚に雄雌同体が多数発生し、洗浄剤の中のノニルフェノールが原因ということがわかりました。世界各地のイルカやアザラシの大量 死は、PCBが原因であることがわかりました。日本では、イボニシなどの貝の雌の雄化による数の減少が船底用塗料として防塗料に含まれるトリブチルスズな どの防剤が原因であることがわかっています。このように全世界で地域特有の汚染影響がでています。
人では、環境ホルモンの影響により精子数の減少が指摘され、デンマークでは1938年から1990年の間にほぼ精子数が半減したというデータが示されま した。日本でも、若者34人の精子濃度等の検査で、世界保健機関の基準を満たしたのが1名だけという報告があります。妊娠中の母体内での胚や胎児の段階で の環境ホルモン暴露の影響は大きく、環境ホルモン物質で高濃度に被爆して生まれた子供には、成長の遅れや行動上の問題、女子しか生まれない等の影響がある ことがわかっています。環境ホルモンは極めて微量でも作用するため、とりわけさまざまなホルモンが重要な働きを示す胎児・乳児の時期に接種した影響が、成 長に伴ってあるいは次世代にわたりどのような影響が発現するのか、子供が大人になってからの影響は、はかりしれず長期的な調査が必要です。

5. 水道水質基準について

環境ホルモンとして直接影響が確認されている97項目です。
日本の飲料水質基準………97項目のうち7項目が該当し飲料水基準を設けています。
アメリカの飲料水基準…….97項目のうち89項目が該当し飲料水基準を設けています。

 

●テトラクロロエチレン

1. テトラクロロエチレンとはどのような物質ですか?

テトラクロロエチレン 別名は、パークロロエチレン、パークレン、四塩化エチレン、PCEなどと呼ばれています。ドライクリーニング用の洗浄剤や金属洗浄用の溶剤、フロン113の原料等に使用されています。無色透明で不燃性であり洗浄剤として優れた揮発性有機塩素化合物です。

2. なぜ、水道水中に混入するのですか?

今のドライクリーニング工場や電子工場などの廃水が河川や地下水に混入し、水道水を汚染しています。地下水中では蒸発しないので、数十年も残留しま す。井戸水などの地下水では、嫌気状態なので微生物により環境ホルモン物質のトリクロロエチレンやジクロロエチレン、エチレン、発ガン物質の塩化ビニルな どに徐々に分解されます。私たちの水道の約26%は地下水を利用していますので、このような物質が混入してくるわけです。

3. 水道水中にどれくらい混入しているのですか?

地下水地域では、飲料水基準(0.01mg/L以下)の1,000倍以上のテトラクロロエチレンが検出された報告があります。

4. テトラクロロエチレンの人体への影響は?

環境ホルモン物質としての影響やめまい、頭痛、吐き気、腹痛、意識喪失、黄疸、肝機能障害等を引き起こします。

5. 水道水質基準について

日本の水質基準………..0.01mg/L以下
WHO…………………….0.04mg/L以下
アメリカ………………..0.005mg/L以下(将来目標値はゼロを予定しています。)

※テトラクロロエチレンの最小分子の大きさは約0.00042ミクロンです。

 

●トリクロロエチレン

1. トリクロロエチレンとはどのような物質ですか?

別名は、トリクレン、アセチレントリクロライド、三塩化エチレン、TECなどと呼ばれています。ドライクリーニング用の洗浄剤や金属洗浄用の溶剤、 羊毛の脱脂、香料の抽出剤、塗料の溶媒、殺虫剤等に使用されています。無色透明で不燃性であり洗浄剤として優れた揮発性有機塩素化合物です。

2. なぜ、水道水中に混入するのですか?

今の電子工場や半導体工場などの廃水が地下水に混入し、水道水を汚染しています。地下水中では蒸発しないので、数十年も残留します。井戸水などの地 下水では、嫌気状態なので微生物により環境ホルモン物質のジクロロエチレンや発ガン物質の塩化ビニルなどに徐々に分解されます。私たちの水道の約26%は 地下水を利用していますので、このような物質が混入してくるわけです。

3. 水道水中にどれくらい混入しているのですか?

地下水地域では、飲料水基準(0.03mg/L以下)の1万倍以上のトリクロロエチレンが検出された報告があります。

4. トリクロロエチレンの人体への影響は?

環境ホルモン物質としての影響や頭痛、吐き気、腹痛、一時的意識不明、肝臓ガン、肝機能障害等を引き起こします。

5. 水道水質基準について

日本の水質基準……..0.03mg/L以下
WHO………………….0.07mg/L以下
アメリカ……………..0.005mg/L以下(将来目標値はゼロを予定しています。)

※トリクロロエチレンの最小分子の大きさは約0.00032ミクロンです。

 

●1.1.1-トリクロロエタン

1. 1.1.1-トリクロロエタンとはどのような物質ですか?

別名は、三塩化ビニル、ビニルトリクロライド、1.1.2-TCEなどと呼ばれています。塩化ビニリデンの製造原料でありワックスや油脂類の溶剤として使用されています。無色透明で不燃性であり水より重い揮発性有機塩素化合物です。

2. なぜ、水道水中に混入するのですか?

化学工場やワックス製造工場などの廃水が河川や地下水に混入し、水道水を汚染しています。地下水中では蒸発しないので、数十年も残留します。井戸水などの地下水では、嫌気状態なのでそのままの形で残留しています。

3. 水道水中にどれくらい混入しているのですか?

地下水地域では、飲料水基準(0.3mg/L以下)の40倍以上の1.1.1トリクロロエタンが検出された報告があります。

4. 1.1.1-トリクロロエタンの人体への影響は?

環境ホルモン物質としての影響は、めまい、頭痛、吐き気、腹痛、中枢神経障害、肝機能障害等を引き起こします。

5. 水道水質基準について

日本の水質基準…………..0.006mg/L以下
アメリカ…………………..0.005mg/L以下(将来目標値は0.003mg/Lを予定しています。)

※1.1.1-トリクロロエタンの最小分子の大きさは約0.00035ミクロンです。

 

●飲料水汚染する可能性のある病原性微生物・ウイルス

【飲料水汚染する可能性のある病原性微生物】

病原性微生物 感染経路 病型
MRSA
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
接触感染 肺炎・敗血症
AIDSウイルス(HIV) 血液・体液感染 細胞性免疫不全・ガン
ヘルペスウイルス(HSV) 接触感染 帯状疱疹・皮膚粘膜潰瘍
ノロウイルス(小型球形ウイルス:SRSV) 飛沫感染・井戸水・水道水 下痢・嘔吐・感染性胃腸炎





A型肝炎ウイルス(HAV) 飛沫水・経口感染・輸入食品からの感染例がある 急性・劇症肝炎
E型肝炎ウイルス(HEV) 飛沫水・経口感染・輸入食品からの感染例がある 急性肝炎
B型肝炎ウイルス(HBV) 血液・体液感染・キャリア(持続感染者)が存在 急性・慢性・劇症肝炎・肝硬変・肝ガン・感染初期に自覚症状が出ないキャリア(持続感染者)が慢性肝炎→肝硬変→肝臓ガン
C型肝炎ウイルス(HCV) 血液・体液感染・キャリア(持続感染者)が存在
D型肝炎ウイルス(HDV) 血液・体液感染・B型肝炎に重複感染 B型肝炎との重複により劇症化
G型肝炎ウイルス(HGV) 血液・体液感染・肝炎との関係は低い 病態は未解明
TT型肝炎ウイルス(TTV) 血液・体液感染・肝炎との関係は低い
結核菌 飛沫感染 肺結核
緑膿菌 飛沫水・日和見感染 肺炎・敗血症
大腸菌 飛沫水・日和見感染 下痢・敗血症
セラチオ菌 飛沫水・日和見感染 肺炎・敗血症
レジオネラ菌 飛沫水・日和見感染 急性肺炎
ヘリコバクター・ピロリ菌 飛沫感染・井戸水・簡易水道 胃・十二指腸潰瘍・胃ガン

【病原性微生物の感染力比較】

AIDSウイルス(HIV)<C型肝炎ウイルス(HCV)<B型肝炎ウイルス(HBA)AIDSウイルスに比べ、B型肝炎ウイルスの型が感染性が高 く、0.0008μg/mLの総タンパク質を含むB型肝炎抗原陽性血清を1mL体内に移入されるだけで感染することが判っています。0.0008μg /mLの濃度とは、縦10m×横10m×深さ1mのプール水にB型肝炎血清を1cc入れ、かき混ぜた水がわずか1cc体内に入るだけでB型肝炎に感染する ことになります。
※日本の飲料水基準については嫌気性細菌については基準を設けていません。アメリカは、嫌気性細菌などの培養の困難な病原性微生物は濁度として基準を設けています。

 

●ハロ酢酸類

1. ハロ酢酸とはどのような物質ですか?

ハロ酢酸類は原水中の有機物と消毒用の次亜塩素で酸化されると発生(消毒副生成物)し、ヒトに対して肝毒性があり、発がん性の疑いもあることから基準値を厳しくすることになりました。
浄水場で注入される消毒用の次亜塩素と有機物が反応し始めてから100時間後でも反応生成し発生濃度が高くなっていくことから、残留塩素濃度の低減化や有機物をできる限り除去すること、捨水などにより送配水施設での滞留時間を短くし、長期滞留を抑制するしか方法がないのが現状です。

厚生労働省の定める水道水質基準として、消毒副生成物として挙げられているハロ酢酸類には、(1)クロロ酢酸、(2)ジクロロ酢酸、(3)トリクロロ酢 酸、(4)ブロモ酢酸、(5)ブロモクロロ酢酸、(6)ジブロモ酢酸、(7)ブロモジクロロ酢酸、(8)ジブロモクロロ酢酸、(9)トリブロモ酢酸の9項 目があります。

水道水質基準項目にある 3種のハロ酢酸の基準値は、(1)クロロ酢酸:0.02mg/L、(2)ジクロロ酢酸:0.03mg/L、(3)トリクロロ酢酸:0.03mg/L です。また、要検討項目の 6種のハロ酢酸類、(4)ブロモ酢酸、(5)ブロモクロロ酢酸、(6)ジブロモ酢酸、(7)ブロモジクロロ酢酸、(8)ジブロモクロロ酢酸、(9)トリブ ロモ酢酸には目標値は設定されていません。

内閣府食品安全委員会(食安委)による発がんリスクや健康影響評価結果などが検討され、平成27年4月1日より水道水質基準が強化され (2)ジクロロ酢酸:0.03mg/L、(3)トリクロロ酢酸:0.03mg/Lになりました。

(2)ジクロロ酢酸、(3)トリクロロ酢酸の2項目については、浄水場での基準超過が全体の0.1~0.5%となっていることから、このハロ酢酸類は、経口、経皮のどちらの経路からも速やかに吸収され、血液中に入ってしまいます。人体毒素については、肝がんや肝細胞変性、精子無形成を引き起こすことが分かっています。

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