●体内に窒息状態をつくりだすメトヘモグロビン血症

jintai私たちのからだは、約2/3が水でできています。その体内に、亜硝酸性窒素を含んだ飲料水が入ると、 体内でメトヘモグロビン血症という、死にもつながる酸素欠乏状態を引き起こします。 血液の中で、生命を維持するために酸素を全身に運んでくれているのが、赤血球中に含まれるヘモグロビンという物質です。ところが、血液中に亜硝酸性窒素が 入ってくることで、このヘモグロビンは酸化されてメトヘモグロビンという、 酸素を運ぶ能力のない物質に変化してしまいます。

●過剰な亜硝酸性窒素が侵入すると死にいたることも

通常、このメトヘモグロビンは体内の還元酵素により、また通常のヘモグロビンに戻されます。 しかし、大量に亜硝酸性窒素が血液中に混入してくることで、酵素はその働きが追いつかなくなり、結果的にメトヘモグロビンが血液中に大量に存在することに なって、体内の酸素が欠乏した状態になるのです。この状態をメトヘモグロビン血症と呼んでいます。

●人体におけるメトヘモグロビン量の割合による症状

10~15% 貧血・チアノーゼ(酸欠状態)
15~30% 脱力・疲労・頭痛・めまい・頻脈・多呼吸
30~50% 意識低下・気力低下・慢性貧血
50~70% 昏睡・呼吸困難・不整脈・麻痺
70%~  死亡・心不全

●赤ちゃんが危険!ブルーベビー病 (メトヘモグロビン血症)

メトヘモグロビン血症を引き起こした赤ちゃんの画1945年にアイオワ州の農場で幼児にメトヘモグロビン血症が認められたのが、最初の報告例とされています。乳児メトヘモグロビン血症は、北米およ びヨーロッパにおいて1946年以来、約2,000例が報告され、うち7~6%は死亡、実際にはこの10倍の患者が発生していると推定されています。この メトヘモグロビン血症によって体内が酸欠状態になり、全身が真っ青になった乳児を、一般的にブルーベビー病と呼んでいます。

当社が紹介されている「特命リサーチ200X」の中で、亜硝酸性窒素の恐ろしさが詳しく説明されています。

●水を加熱することで、より濃縮してしまう結果に

日本では、生後21日の乳児が重度の窒息状態(ブルーベビー)になった例が報告されています。(小児臨床1996年)この乳児には、自宅で井戸水を煮沸し て粉ミルクを溶かして飲ませていました。この酸欠状態を引き起こしたのは、ミルクを溶かすのに用いた井戸水に硝酸性窒素が水道法の基準値を上回る高い濃度 で混入していたことが原因だと発表されています。 一般に乳児に与える粉ミルクを溶く飲料水は消毒のために煮沸しますが、硝酸性窒素は揮発性がないため、かえって濃縮されてしまうという皮肉な結果になって しまいます。この例でも「硝酸性窒素の濃度の高い井戸水は煮沸しても濃度を高めてしまうので、絶対に使用してはならない」と、警告しています。 市販の浄水器も、一般の逆浸透膜浄水器も除去が困難なものが多いです。

●どうして赤ちゃんにメトヘモグロビン血症が起こりやすいの?

baby体重当たりの水分摂取量が成人の約3倍と多く、胃液のpHが成人に比べ高いため、 メトヘモグロビンをヘモグロビンに還元する酵素がほとんどありません。
さらに乳児のヘモグロビンは胎児性ヘモグロビンといわれ、成人のヘモグロビンに比べ、非常に酸化されやすいため、酸素を運ばないメトヘモグロビンになりやすいのです。
上記の理由で、赤ちゃんはメトヘモグロビン血症がおこりやすく、注意が必要です。

●亜硝酸性窒素とがん発症率の因果関係

1987年の英国疫学調査結果では、飲料水中の硝酸性窒素が高い地域では、胃がんの発生率が高いと報告されています。英国Workshop Town(人口約3万6千人)では、飲料水中の硝酸性窒素濃度が平均約20mg/L と高い値を記録していますが、この地域の住民の胃、食道および肝臓の発がん死亡率は、通常の1.25~5.72倍と高い値を示しています。

●亜硝酸性窒素は強い発がん性物質にも変化する

亜硝酸性窒素が胃で発ガン物質になる強い発がん性物質として、亜硝酸性窒素から生成されるN-ニトロソ化合物が知られています。硝酸性窒素はバクテリアで亜硝酸性窒素に還元されたのち、体内でアミン(アンモニアに近い物質)などの有機物と反応してN-ニトロソ化合物を生成します。この亜硝酸とア ミンとの反応には胃の強い酸性条件が適しているといわれ、飲料水中の硝酸性窒素の高い地域では、胃ガンの発生率が高いという疫学的結果も報告されていま す。

●飲料水中の硝酸塩濃度が高いと糖尿病に

米国コロラド保健科学センターは、飲料水中の硝酸塩濃度がインシュリン依存型糖尿病の罹患率を上げると発表。インシュリン依存型糖尿病と診断され たコロラド州の18歳以下の小児1,290人を対象に飲料水の硝酸塩濃度との関連性を調査。その結果、亜硝酸塩濃度とインシュリン依存型小児糖尿病とに関 連性があることが判明しました。ニトロソアミンは、間質性肺炎や胃ガン、インシュリン依存型糖尿病を引き起こす原因にもなる物質です。 硝酸性窒素や亜硝酸性窒素の実験を行ったビデオを作成しております。ぜひ、このビデオをご覧になってください。

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